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2005年07月22日

128ビットブロック暗号アルゴリズム「Camellia」

cam2.gifNTTと三菱電機が共同で開発した128ビットブロック暗号アルゴリズム「Camellia」が、インターネットの標準化団体IETF(Internet Engineering Task Force)によってインターネット標準暗号規格として採用された
昨年1月にS/MIME、今年4月にXML、そして7月にSSL/TLSの標準暗号となり、IETF Standard Track RFCとしてそれぞれRFC3657RFC4051RFC4132が割り当てられた

Camelliaは、両社が2000年に共同開発した暗号プロトコル
暗号分野でソフトウェアに強いNTTと、ハードウェアに強い三菱電機という両社の強みを生かして共同で開発
平文のブロック長が128ビットで、従来のDES/Triple DESなど比べるとの倍のブロック長で、暗号強度が向上している

また、米政府標準暗号のAES並みという安全性を備え、ICカードや携帯電話のような小型CPU上でも実装可能で、従来の暗号プロトコルよりも高速な処理速度を実現しているという
国の電子政府推奨暗号を決めるCRYPTRECでも推奨されているほか、ISO/IEC国際標準暗号、欧州連合推奨暗号にも採用されている
2001年からは基本特許の無償化も行われた

しかし、ISO/IEC国際標準暗号、電子政府推奨暗号となっても、インターネットの標準はIETFが定めているため、現状ではインターネット関連製品でCamelliaが使えなかった
今回、インターネットでもっともよく利用されているSSL/TLSの次世代暗号規格として採用されたことで、今後さらなる普及の拡大が見込めるだろう

SSL/TLSは、オンラインバンキングや電子商取引、電子政府など、通信を暗号化して盗聴を防ぐためのもので、その暗号プロトコルには現在主にTriple DES、RC4が使われている
しかし、64ビットブロック暗号ですでに解読もされているTriple DES、脆弱性が指摘されているRC4に代わる強力な暗号プロトコルが求められており、IETFはその暗号プロトコルとしてすでに米国のAESを採用、さらに韓国のSEEDの採用が内定しており、Camelliaは国産暗号としては初めてインターネット標準として採用された

さらにIPsecの暗号プロトコルとしても採用が内定しており、現在はRFCの発行待ち状態で、秋には発行される予定だという

今後は、WebブラウザやOSで特に高いシェアを誇るMicrosoftにCamelliaの採用をうながし、
来年末登場予定のLonghorn(Windows Vista)とInternet Explorer 7ではCamellia標準対応を求めていく方針

また、現在はプロトコルの公知化がすんでいないため、政府の輸出規制に抵触している状態だが、早い段階で書籍化するなどしてソースコードを公開し、幅広く利用を訴えていきたい考えだ

なお、現在の暗号プロトコルから、Camelliaのような次世代暗号への移行は、今後5〜10年内に進む見込み
さらに安全性の高い暗号として量子暗号の開発も進められているが、
こちらは基本的に光通信が必要で、それ以外の無線通信などではCamelliaなどが使われるとして、棲み分けが行われているそうだ
posted by edams at 20:32 | Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース
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